「DemonsRoots」は、ランスシリーズの影響を色濃く感じる、王道ながらもダークな雰囲気のファンタジーRPG。漫画家としても活躍する紅唯まと先生が手掛けるサークル深爪貴族の第2作目であり、その最大の魅力のひとつは高品質なイラスト。
さらに、BGMには「鬼畜王ランス」や「ママトト」、「戦国ランス」などで知られるShadeさんのオリジナル曲が使用されており、音楽面でも注目すべきポイントが多い作品です。
本記事では、シナリオやBGM、演出、Hシーンどれもが一級品であった本作の感想を書いていきます。

以下、詳しく書いていきます。
DemonsRootsとは
ここでは、「DemonsRoots」のおすすめポイントを詳しくご紹介します。
- 美麗で可愛らしいイラスト
- 遊びやすく楽しいシステム
- プレイと物語を盛り上げるBGM
- 凌辱メインかと思いきや幅広いHシーン
- 引き込まれるシナリオと演出
それぞれの要素について感想を交えながら見ていきましょう。
美麗で可愛らしいイラスト
本作のイラストは、すべて紅唯まと先生が担当。商業エロ漫画での実績を持つだけあり、イラストのクオリティは非常に高く、可愛らしさと美しさを兼ね備えています。ただし、Hシーンでは時折エグさを感じさせる描写もあり、そのギャップがまた魅力的です。単に鑑賞用として優れているだけでなく、実用性を兼ね備えたバランスの良さも大きな特徴です。

特に印象的なのは、Hシーンにおける胸や腰回りの描写、そして表情の素晴らしさです。紅唯まと先生の漫画では女性優位の構図が多いですが、本作では女性が犯される側。それでも、悔しさの中に快楽を感じさせる表情の描写は秀逸で、その絶妙な表現力には脱帽です。
この絵柄でエロを堪能できる幸福感は、言葉では表しきれないほどです...
さらに、ストーリー中に挿入される一枚絵の美しさには驚かされました。本作では立ち絵のポーズ差分がないものの、代わりにストーリーの重要な場面で挟まれる一枚絵が非常に印象的です。これらのイラストはどれも美麗で、物語の盛り上がりに深く関わり、プレイヤーの心を大きく揺さぶります。ストーリー展開とイラストの相乗効果が、忘れられない感動を与えてくれるのが良かったです。
遊びやすく楽しいシステム
本作は、RPGツクール製のよくある同人RPGの形式をとりつつも、その完成度の高さが際立つ作品です。
特に、ゲームバランスが非常に洗練されていると感じました。各地で手に入るアイテムが攻略を大いに助けてくれたり、仲間の強力な装備が隠されていたりと、単なるレベル上げ以外にも攻略の幅が広がる要素が豊富なのが魅力です。さらに、困ったときにはレベルを上げてゴリ押しの戦法でも対応できる点も、遊びやすさを感じさせました。
また、どのキャラクターにも明確な役割が設定されている点が秀逸です。
例えば、あるキャラはバフやデバフを撒き続け、別のキャラは回避盾として味方を守り、さらに別のキャラは攻撃に専念する、といった形で役割分担が可能です。戦闘には最大4人までのキャラクターを出せるため、どのキャラにどの役割を持たせるのかを考える編成の工夫が楽しい要素となっています。
加えて、戦闘システムも非常に快適です。シンボルエンカウントを採用しており、戦いたくないときは敵を避けられるだけでなく、背後から接触すれば有利な状態で戦闘を開始できる点はストレスがありません。さらに、戦闘中のメンバー変更や必殺技カットインのスキップ、戦闘速度の調整といった細かな配慮が随所に見られ、プレイ中の快適さが追求されています。
特筆すべきは、こうしたストレスフリーな設計が単に便利なだけでなく、ゲームとしての楽しさをより一層引き立てている点です。
本作には「KingExit」という前作がありますが、前作では特定の戦略、たとえば「かばって踊る」だけで全ての戦いを切り抜けられる部分がありました。それに対し、本作では一つの戦術だけでは乗り切れないようにバランスが調整され、戦闘がより奥深くなっています。また、レベルの上限が99に設定されており、無限にレベルを上げる戦法が使えなくなった点も工夫を感じました。
数多くの同人RPGがある中で、本作は戦闘バランスにおいてトップクラスといえる出来栄えです。雑魚戦では手軽さを維持しつつ、強敵相手にはしっかりと戦略を練る必要がある。この絶妙な「ストレスのなさ」と「楽しさ」のバランスが、本作の最大の魅力だと感じました。
プレイと物語を盛り上げるBGM
本作のBGMは、主に2つのタイプに分類されます。
1つはフリーBGM、もう1つはオリジナルBGMです。フリーBGMは主にフィールドで使用されていますが、その選曲がとにかく秀逸です。各シーンに完全にマッチしており、「これ本当にフリー素材なの?」と思うほどのクオリティ。オリジナルBGMではないかと疑いたくなる瞬間もあります。
一方、本作オリジナルのBGMは、あのShadeさんが担当しています。
Shadeさんといえば、アリスソフトで数々の名作エロゲBGMを手掛けた作曲家。『鬼畜王ランス』の「Ontology」や『ママトト』の「Running to the Straight」、さらには『戦国ランス』の「Rebirth the Edge」といった名曲で知られる方が、本作のために7曲ものBGMを制作しています。
特に戦闘曲は、基本的にShadeさんのオリジナルBGMで構成されています。その中でも通常戦闘曲がとてもかっこよく、思わず心が震えるほど。戦闘の前半と後半で曲が切り替わる仕組みも見事で、切り替わりの演出がまた痺れるかっこよさ。プレイ中のテンションがどんどん高まっていきます。
さらに、Shadeさん特有のダイナミックでドラマティックな曲展開が魅力的です。メロディアスなギターに鐘の音を組み合わせるなど、「かっこいい」の極みをこれでもかと詰め込んだ印象を受けます。
もちろん、他にもさまざまな楽曲が登場し、それぞれがゲームの魅力を引き立てています。さらに、ゲーム内にBGM鑑賞モードが用意されているのもポイント。お気に入りの曲をいつでも聴けるのは、本当に嬉しい仕様です。
おすすめの楽曲は「Ground Dasher」です。このゲームを遊んだ人の大半が、この曲をベストソングとして挙げるのではないでしょうか。イベント戦で流れるこの曲は、流れるタイミングが絶妙で、シーンの熱さをさらに盛り上げてくれます。
凌○メインかと思いきや幅広いHシーン
本作のHシーンは、販売ページから読み取れるように凌○がメインとなっています。
確かにそれは事実なのですが、実際にプレイしてみると、シーンのバリエーションが予想以上に豊富であることに驚かされます。ストーリー中に強制発生するHシーンは、基本的にはソフトな凌○が中心。ランスシリーズが好きな方ならきっと刺さるであろう、ハードすぎないSM要素を含む凌○シチュエーションが多く見られました。
しかしながら、本作のHシーンは、ストーリー中に限らず任意で発生させるシーンの方が数が多いのも特徴的です。
任意のHシーンは、プレイヤーの選択次第で発生する仕様になっています。その発生方法は二種類で、一つ目は序盤で解放される「ドレミファッキングダム」というエリアでガチャを回すこと。二つ目は、「処刑ダンジョン」という場所を攻略することです。
「ドレミファッキングダム」のガチャでは、主に和姦シーンが展開されます。一部セクハラ的な描写も含まれますが、ここは「理想の相手とのプレイが楽しめる」というテーマの遊園地という位置づけになっており、ヒロインたちが積極的かつ楽しそうに振る舞う様子が印象的でした。
一方、「処刑ダンジョン」では比較的ハードな凌辱シーンが用意されています。ここでは、磔や首絞め、鞭打ちといった描写が登場し、より過激なシチュエーションを求めるプレイヤーにも応えています。
このように、本作のエロシーンはシチュエーションの幅が非常に広く、必ず自分の好みに合ったシーンが見つかるはずです。
さらに、男の娘キャラクターも後半に仲間として登場します。このキャラのHシーンも任意発生であるため、苦手な方は見る必要がない点は親切設計だと感じました。加えて、ストーリー中に発生する男の娘キャラのシーンは基本的にNL(ノーマルラブ)となっており、BLが苦手な方でも安心してゲームをクリアできる配慮がされています。
引き込まれるシナリオと演出
「DemonsRoots」について感想をさまざま語ってきましたが、本作で特に推したいのは、やはりシナリオの完成度と演出の魅力です。
ネタバレを避けつつ感想を述べるのが難しい作品ではありますが、それでも一言で言うならば、「泣ける」ではなく「泣いてしまう」シナリオです。自分の意思とは無関係に、物語の流れやテキスト、そして演出が織りなす力によって、気がつくと涙が溢れている――そんな瞬間が何度も訪れました。
この作品では、種族間の生存競争をテーマにしながら、差別や憎しみが生み出す負の連鎖を壮大なスケールで描いています。重厚な題材を扱いながらも、ところどころで笑いを誘うコメディ要素やエンタメ性が織り込まれており、最後まで息をつかせぬ面白さが保たれているのが特徴です。
ストーリーラインは極めて美しく、伏線や布石が丁寧に張り巡らされているため、衝撃的な展開も納得のいく形で描かれています。ここ数年で発売されたゲームの中でもトップクラスと言えるほどの完成度で、個人的にも心に残るストーリーです。
さらに、演出面も見逃せないポイントです。ストーリーを盛り上げる演出が、どれも「ツクール製」とは思えないほど洗練されています。一枚絵だけでは表現しきれない衝撃的な演出が数多く散りばめられており、ぜひ実際にプレイしてその迫力を味わってみてください。
そして何より、登場キャラクターがみんな魅力的です。魔族も人間も、さらには敵キャラまでも、それぞれが個性的で愛着が湧く存在です。キャラクター重視で物語を楽しみたい方にも、心からおすすめできる作品です。
まとめ
「DemonsRoots」は、単なるエロRPGというよりも、むしろ「エロ要素も楽しめる本格RPG」という表現がしっくりくる作品です。ストーリー中に含まれるHシーンは限られており、多くはシナリオとは切り離された任意のイベントとして楽しめる形式になっています。エロ要素とRPG要素がしっかりと分離されているため、エロのあるRPGというよりも、RPGにエロ要素が付加されているといった印象が強いです。
それでも、Hシーンの実用性の高さには目を見張るものがあります。この点が非常に好印象でした。
紅唯まと先生による美麗なイラストやShade氏が手掛けたBGM、演出面やゲーム性、そしてHシーンまで、どの要素を取っても抜かりのない完成度を誇っています。商業作品の健全RPGと肩を並べても引けを取らないクオリティで、まさに名作RPGと呼ぶにふさわしい作品だと思いました。以上

| 販売日 | 2021年11月19日 |
| 作者/サークル | 紅唯まと/深爪貴族 |
| シナリオ | 紅唯まと |
| イラスト | 紅唯まと |
| 音楽 | Shade |
| ジャンル | 女主人公 首輪/鎖/拘束具 男の娘 ファンタジー しつけ 羞恥/恥辱 閉じ込め 命令/無理矢理 |