アリスソフトの「戦国ランス」は、エロゲでありながら本格的な地域制圧型戦略シミュレーションゲームとして大きな話題を呼びました。その圧倒的な中毒性は有名で、大学生がこのゲームにハマりすぎて単位を落としたというエピソードが語り草になるほど。
ゲーム性、シナリオ、音楽、イラストなど、全ての要素が高水準にまとまっており、2024年には「大戦国ランス」という公認の非公式パッチが登場し、何度でも楽しめる作品へと進化を遂げています。
本記事では、戦国ランスを遊んだ感想を書きつつ、魅力について語っていきます。

FANZAはブラウザ対応(2024年時点)しているので、タブレットやスマホでも遊ぶことが可能です。筆者はFANZAで購入しましたがWindows11でも動作しました。
以下、詳しく書いていきます。
『戦国ランス』ってどんなゲーム?
私的『戦国ランス』のおすすめポイントを、以下に挙げます。
- 良好なゲームバランス
- 遊びやすく奥深いゲームシステム
- 豊富なやり込み要素で何度も遊びたくなる
- 魅力的な新キャラが多く新規勢も入りやすい
- ゲームを盛り上げるShade氏によるBGM
- 今でも見劣りしないCGとHシーン
それぞれの魅力を詳しく解説していきます。
良好なゲームバランス
「戦国ランス」は、国取り合戦SRPGとしての完成度が高く、同ジャンルの有名作だと「信長の野望」があります。
しかし、国取り合戦SRPGというジャンルは、初心者には難しく感じられることも少なくありません。
それでも「戦国ランス」は、丁寧なゲームバランスのおかげで非常に遊びやすい設計です。最初は何もわからない状態でも、スムーズにゲームが進むため詰むことがなく、遊んでいくうちにシステムを理解できるようになっています。そして、プレイヤーが慣れてくると難易度が徐々に上がるため、適度な挑戦を楽しめるようになるのがありがたいです。
特にレベルデザインが秀逸で、「鬼畜王ランス」と比較してもクリアの難易度が抑えられている点が特徴的です。「鬼畜王ランス」では、真エンドを見るためには複雑な条件を満たす必要があり、難易度も高めでしたが、「戦国ランス」では一周目で正史ルートが確定する設計になっており、誰でもクリア可能な親切設計です。
「鬼畜王ランス」がSRPG経験者向けの絶妙な難易度であるのに対し、「戦国ランス」は初心者やSRPGが苦手な人でも楽しめるよう配慮されており、まさに幅広いプレイヤーにおすすめできる一作といえるでしょう。
遊びやすく奥深いゲームシステム
本作は地域制圧型シミュレーションゲームとして、とても理解しやすく、誰でも遊びやすいシステムが魅力です。
まず、ゲームの進行が非常にシンプル。
ターンの始めには国力に応じた収入が入り、自分のターンで行動を行い、その後に他勢力のターンが終わると1ターンが終了します。この基本の流れが明快なので、初心者でも戸惑うことがありません。

行動フェイズでは、行動回数に応じて内政・合戦・イベントから選べます。内政は、同ジャンルの他作品と比べて非常に簡略化されており、複雑な操作は必要ありません。合戦は敵味方それぞれ最大6部隊まで投入可能で、勝利条件も敵部隊の全滅、または戦闘終了時に「戦果バー」というゲージが真ん中を超えるだけと、直感的に理解できる仕組みです。ストーリーイベントで特殊な勝利条件が求められることもないので、ストレスなくプレイできます。

さらに、キャラロストの概念があるものの、必ず発生するわけではありません。確実に防げるアイテムの存在も、このジャンルを敬遠しがちな人にとっては大きな安心材料になるでしょう。同ジャンルの初心者や苦手意識を持つ方でも、気軽に楽しめる設計です。
それだけでなく、「面白さ」も本作の大きな魅力。
北海道から鹿児島まで好きな地域へ進軍し、金を徴収したり施設を建てたりと自由度の高いプレイが楽しめます。また、敵武将を説得して仲間に加える要素があり、「こいつをどう使おうか」「次の一手はどう動こうか」といった戦略を考えるのが本当に楽しいです。
行動回数の制限も戦略性を深める重要な要素になっています。斥候を使って敵勢力の動きを調べるなど、ある程度は動きが決まる部分もありますが、その中でいかに効率よく自由に立ち回るかを考える面白さがクセになります。
こうしたわかりやすさとゲーム性の高さが相まって、非常に中毒性のある作品に仕上がっています。
「もう1ターンだけ」と思って遊び続けてしまうので、金曜日や土曜日など、夜ふかししても大丈夫な日に思う存分プレイするのをおすすめします。
豊富なやり込み要素で何度も遊びたくなる
「戦国ランス」は、やりこみ要素や周回要素が非常に充実しています。
まず、1周目のルートは固定で正史が進行しますが、各ヒロインの個別ルートは2周目以降に解放される仕組みになっています。さらに、正史ルートにも2周目でしか見られないイベントが数多く用意されており、本番は2周目からといった印象です。
特に、2周目でゲームシステムをしっかり理解した状態で正史ルートを再プレイすることで、ゲームとしての楽しさが一層際立ちます。さらに、2周目以降にしか登場しないイベントを追いかけるコンプ欲も刺激され、何度でも挑戦したくなります。そのうえ、1周目と2周目で正史ルートの印象が大きく異なる点もストーリー的な魅力を引き立てています。
また、各ヒロインの個別ルートも非常に面白く、正史ルートでは恐らく死亡しているキャラクターが生存するなど、周回ごとに異なる展開を味わえる点が秀逸です。
さらに、2周目以降ではクリアボーナスを活用して進行を楽にしたり、逆に難易度を引き上げて挑戦したりと、プレイスタイルを柔軟に変えられる点も魅力の一つです。
そして、本作の特徴として豊富なパッチも挙げられます。公式・非公式問わず、多数の追加要素が提供されており、例えば他勢力でスタート可能な「全国版」や、特定の強制イベントを回避可能になり、ターン制限も撤廃される「猿殺しルート」などなど。
さらに、2024年には「大戦国ランス」という公式ではないものの公認されたパッチが登場しました。このパッチでは、JAPAN統一後のランスが大陸に進出して世界征服を目指すというIFストーリーが展開されます。本編に第2部を追加する大規模なMOD的パッチで、「ランス8(クエスト)」以降に登場するキャラクターや設定が多数反映されています。実質的にランス10のIFストーリーとも言える内容で、シリーズ全体をプレイしたファンにも新鮮な楽しさを提供します。もちろん、「ランス10」を未プレイでも十分楽しめる内容です。
このように、最初からやり込み要素が豊富でありながら、公式・非公式問わず追加要素も多彩に提供されているため、何度でも楽しめるゲームとなっています。
新キャラが多く、ストーリーか過去作との繋がりが薄いため、新規勢も入りやすい
「戦国ランス」に登場するキャラクターの9割以上が新規キャラクターという点は、本作を語るうえで外せない特徴のひとつです。これは物語の舞台設定によるものといえるでしょう。本作の舞台となるJAPANは、ルドラサウム大陸に隣接する島国です。大陸南東部に位置し、天満橋という巨大な橋で本土と繋がっていますが、この橋が唯一の接点となっており、他国との関係は深くありません。
そのため、他国からの侵攻も少なく、「戦国ランス」の物語が始まる時点では、内乱の最中という状況が描かれています。こうしたストーリー設定から、過去作のキャラクターが登場しにくい構成になっており、実際に登場するキャラクターはごくわずかです。
この新規キャラクター中心の構成ゆえに、「ランスシリーズを初めてプレイするならどれが良いか」という議論で本作が挙げられることが多いのも納得できます。ストーリーは過去作との繋がりが薄く、初見でも入りやすい内容となっています。それでいて、魔人や魔王といったシリーズの中核となるキャラクターが登場するうえに、それらの設定が正史シリーズで初めて深く語られる部分があります。
新規プレイヤーが世界観を理解するうえで、非常に適した作品だと感じます。さらに、「戦国ランス(7)」から続く流れで「クエスト・マグナム統合版(8)」「9」「10」と順番にプレイしていっても、物語の連続性に違和感がありません。
もちろん、後のシリーズ作品では過去作のキャラクターが多数登場するため、「戦国ランス」を楽しめたら過去作をプレイするのも一興です。その場合、特に「03」と「6」を押さえておけば、ストーリーの理解には十分といえます。
また、登場キャラクターたちが非常に個性的で魅力的なのも特筆すべき点です。多くの新キャラが、かつて日本に実在した戦国武将や歴史上の人物をモチーフにしており、義務教育レベルの歴史知識があれば、ランスシリーズの知識がなくても楽しめるキャラクター設計になっています。
さらに、昔から女性説がささやかれている上杉謙信がエロゲらしく女性として描かれている一方で、史実通りに男性のままのキャラクターも多数登場するなど、その違いを楽しむこともできます。例えば、女体化されがちな武将の代表格ともいえる織田信長が、本作では男性キャラクターとして描かれている点も新鮮です。彼はランスと親友のような関係性を築き、非常に魅力的な存在感を放っています。
![]() 織田信長 | ![]() 上杉謙信 | ![]() 香姫(織田香) |
もちろん、ヒロインたちも見逃せない魅力を持っています。山本五十六、上杉謙信、織田香、蘭といったヒロインたちは、それぞれ異なる個性と造形美を持ち合わせています。例えば、山本五十六はやや真面目で硬い印象を与えながらも優しさを兼ね備えた王道ヒロイン。一方、上杉謙信はシリアスな人物に見えるものの、実は面白いところが多くギャップの塊という意外性のあるキャラクターです。
ヒロインごとに性格やストーリー展開が異なるため、それぞれの物語が持つ雰囲気も大きく変わる点が本作の面白さをさらに引き立てています。
ゲームを盛り上げるShade氏によるBGM(サンプルあり)
本作「戦国ランス」の音楽を担当するのは、アリスソフトファンにはお馴染みの作曲家、Shade氏です。
Shade氏はその高い音楽センスで多くのファンを魅了してきた人物で、アリスソフト退社後も同人エロゲや一般向けRPG、さらにはアニメ音楽に至るまで幅広く活動しています。
そんなShade氏が手掛けた本作のBGMは、どれも名曲揃いです。
たとえば、ファンに圧倒的な人気を誇る「Rebirth the edge」。疾走感溢れるギターソロが非常にかっこよく、曲の後半で転調するShade節が最大の魅力です。
この曲は、「鬼畜王ランス」のOP曲「Rough Edge」のセルフアレンジでもあり、過去作ファンにはたまらない要素となっています。
また、「Ontology」など「鬼畜王ランス」の楽曲をセルフアレンジしたものも本作に散りばめられており、シリーズを遊んでいる人なら思わずニヤリとしてしまう要素が随所に感じられます。
もちろん、元ネタを知らなくても楽曲のクオリティは非常に高く、どのシーンにもマッチしているため、音楽そのものを純粋に楽しめます。
さらに、ゲームを進める中で何度も耳にする「Sengoku World」は、飽きがこない名曲です。
通常なら同じBGMを繰り返し聴いていると飽きが来てしまいがちですが、この曲に限ってはそんなことは一切ありません。それどころか、物語のクライマックスに差し掛かると「Sengoku World(V2)」へと変化し、ストーリーに呼応するように盛り上がる曲調へ移行する演出が非常に印象的でした。
今でも見劣りしないCGとHシーン
「戦国ランス」では、ゲーム性の高さが注目されることが多く、Hシーンに関する話題があまり語られることはありません。そのため、「Hシーンは微妙なのでは?」と思われがちですが、実際にはそんなことはありません。
本作は2006年12月15日に発売されたタイトルですが、CGやHシーンのクオリティは、今見ても見劣りしない完成度を誇っています。
イラストを手掛けたのはシリーズでお馴染みの織音氏です。織音氏の描くイラストは、時代を問わず受け入れられる普遍的な魅力を持っており、現代においても違和感なく楽しめます。キャラクターデザインは一部で時代を感じる部分があるものの、武将を元にしたユニークなデザインが光り、現代でも十分通用する面白さがあります。

CGの質はもちろん高く、特にギャグシーンでは可愛さと面白さが存分に表現されています。一方で、感動的なシーンや熱い場面もしっかりと描き込まれており、感情移入を促してくれます。イベントCGの枚数も充実しており、次のシーンを見るのが楽しみになるほどでした。
Hシーンに関しても、イラストのクオリティが非常に高く、構図が見やすい点が特に評価できます。過去シリーズと比べると、構図のダイナミックさとわかりやすさのバランスが向上しており、見ごたえと実用性の両立が見事です。


以前のアリスソフト作品では迫力を重視するあまり、構図が複雑で実用性が低いという意見もありましたが、本作ではその点が大きく改善されています。わかりやすさを重視しすぎて淡白にならず、迫力と実用性が絶妙なバランスで共存しています。眺めて楽しむだけでなく、実用性もしっかり確保されているため、非常に満足度の高い仕上がりです。
Hシーンの内容は比較的ソフトで、ハードな凌辱や調教的なシーンはシリーズの中でも少なめです。ランスシリーズ特有のハードな内容を期待していた人には少し物足りなく感じるかもしれませんが、その分、ランスシリーズを敬遠していた人にとっては手に取りやすい作品になっています。
また、このソフトな方向性は本作以降のシリーズ全体にも通じており、ランスの性格が戦国ランス以降から徐々に軟化したことが影響しているように感じました。この変化は賛否が分かれるかもしれませんが、新たな層にアプローチする意図としては成功していると言えるでしょう。
まとめ
ここまで、「戦国ランス」の感想をお伝えしてきました。
本作はシリーズの中でも屈指の人気を誇る作品だけに、中古市場での流通量が豊富で、さらに廉価版やダウンロード版も提供されているため、価格が高騰しにくいというのも嬉しいポイントです。シリーズの旧作の中でも特に入手しやすい作品だと言えるでしょう。
それだけでなく、本作はシリーズの中でも随一のゲーム性を備えています。初めてプレイする人でもルールを理解しやすく取っつきやすい一方で、自由度の高さと中毒性のあるシステムが魅力で、一度始めるとやめ時を見失うほどの没入感を味わえます。
さらに、令和の今になっても「大戦国ランス」という大規模MODが配布されており、今だからこそ再び遊ぶ価値のある名作と断言できます。
ランスシリーズが初めての方はもちろん、他のシリーズ作品を遊んだけれどなぜか「戦国ランス」は未プレイという方にも、ぜひおすすめしたい一作です。

FANZAはブラウザ対応(2024年時点)しているので、タブレットやスマホでも遊ぶことが可能です。筆者はFANZAで購入しましたがWindows11でも動作しました。
PCのブラウザで遊ぶ場合は、CTRLキーとバックスペースキー(Enterキーの上にあるキー)を同時押しすると、メニューが出現するので、ミュートを解除して遊んでください↓

本記事の内容は以上です。


