こんにちは!
将棋の禁じ手(反則)である二歩ですが、なぜ歩を二枚同じ筋に並べることが反則なのか考えたことはあるでしょうか。
一番弱い駒であるはずの歩を同じ列に二枚以上並べることが反則なんておかしい!!
私も初めはそう考えていました
しかし、実際に調べていくと歩が同じ列に使えるようになると色々と不都合がおき、ゲームバランスが崩れることが分かりました。
今回はそのことについて一緒に学んでいきましょう。
攻めが簡単になる
上の画像は相手が△86歩と仕掛けてきて、そこから▲同歩△同飛車と進んだ局面です。
相居飛車の出だしでよく見る局面ですね。
普段でしたらまだまだ互角な局面ですが、二歩が許されるルールの場合はどうなるでしょうか。
手駒にした歩を▲24歩といきなり打つ手が生じることになります。
▲24歩打から△同歩▲同歩と進めると簡単に2筋が突破できてしまいました。こうなると相手は次の▲23歩成が受からないので、この時点でこちらが大優勢となります。
こんな簡単に勝負が決まってしまうと、やってる側としたらつまらないですよね。
すべての駒を総動員して攻めるのが将棋の魅力なのに…
受けやすくなる
受けの場合はどうでしょうか、先手が▲24歩と突いた局面で考えていきます。
先手の銀が15にまで出れているので、一般的には棒銀成功の局面かとおもいますが・・・
二歩が可能になると、上の図のように△22歩と打つ手が生じてしまいます。
仮に▲23歩成と歩を取り込むと、△同歩とされて初めの局面とあまり変わっていないことが分かると思います。
棒銀を成功させたいので、もう一度▲24歩と打ちますが、やはり△22歩とされてしまい無限ループに陥ってしまいます。
正直きりがないです。
穴熊が最強になる
相手からしたら戦意喪失でしょうね…
ただでさえ厄介な穴熊が100倍厄介になりました(笑)
まとめ
二歩は将棋のバランスを保つ上で重要な役割を果たしていることが分かりました。二歩を作った人には国民栄誉賞あげちゃいます!!
最後まで閲覧ありがとうございました。
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