こんにちは!
この記事のテーマは『力戦』です。個人的に難しいと感じている【後手番の相居飛車】を克服するために、どうしたら序盤から優勢で戦えるかを研究しました。
定跡を覚えるのが面倒な人は力戦が一番オススメです。(力戦:定跡から外れた戦い)
今回はその研究成果を忘れないよう、ここに書いていきます。
基本図
【△3七銀までの局面】を基本図として、ここからどう指したら自分が有利になるかを考えていきます。この対局は先手が初手▲34歩△26歩▲54歩と中飛車を匂わせる指し方をしてきました。結局、居飛車になりましたが、ソフトによるとこの定跡があるみたいです。
相手の候補手として考えられるのが、「▲82飛車を引く手」と「▲76飛車と横歩を取る手」が考えられそうです。▲82飛車と引く手はかなり落ち着いた手ですが、先手で主導権を握りたい場合、相手は▲76飛車と横歩を取ってくるでしょう。
今回は相手が▲76飛車と指してくる場合を見ていきます。
▲76飛車に対しての切り返し
ここでは相手の▲76飛車にビビらず、△24歩と強気に指すのが良さそうです。この突き捨ての歩が手駒の1歩を活かす好手となります。
この△24歩に対して、相手は▲同歩としてきますが、すかさず△22歩打と手駒の歩を打ちましょう。
相手はこの桂取りを回避するためにはどう対処したらいいでしょうか?
▲同角とすると△同角でこちらが一気に優勢になるので、▲同角はまずありえません。
相手は仕方なく▲78飛車成と勝負をしかけてきますが。△同飛車でこちらがやや優勢になります。
一応、△22歩としたときに、相手から竜切りではなく▲88角成りとする選択しもあります。
この場合だとまだまだ互角のいい勝負ですが、今回は竜を切ってくるパターンで解説します(笑)
△同銀で取ってしまうと、角がただで取られてしまうので注意してください。
△同飛車で駒得をしましたが、次に気になるのがこの▲87金打です。
角か飛車、どちらか一方は取られてしまいます。飛車は大事なので逃げたいですが、憶することはありません。
検討の結果、△21歩成がいいという結論になりました。もう相手には飛車か角好きな方をあげちゃいましょう。こちらは桂馬を取りながらと金が作れれば満足です。
そして、相手は▲78金と飛車を取り返しますが、ここでは△33角成が正解です。
自陣の左側は崩壊しかけているので、もう好き勝手やらせます。こちらは右辺から敵陣を攻める準備をしていきます。
仮に、相手が△33角成で作った馬を▲同銀で取らず、▲79金と攻め駒を補充してきたら、△88馬と自陣に馬を引きましょう。「竜は敵陣に馬は自陣に」という格言があり、馬は守備で活躍する駒なので自陣に引きましょうということを意味してます。
△88馬と指してからの進行は▲69飛車△48玉▲89金△78馬となります。この局面まで進むと分かりますが、相手の飛車を詰ますことが出来ました。
実際、この局面での評価値はだいたい+700点くらいコチラが優勢となっているので、後の展開はお任せといった感じです(笑)
今日の研究は以上で終わりです。最後まで読んでくださりありがとうございます!
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