チェリスソフトの「レナリスサーガ」は、商業ゲーム並みのボリュームと美麗なCG、そして深いストーリーが特徴の同人RPG。
プレイヤーは、奴隷に落ちぶれた少女が力を得て、世界を救うまでの成り上がりストーリーを追体験することができます。本記事では、その魅力を徹底的に紹介し、プレイした感想をお伝えしていきます。
『レナリスサーガ』とは
レナリスサーガの魅力は、次の点にまとめられます。
- 王道で熱いストーリー
- 魅力的な女主人公とサブキャラクターたち
- 高クオリティなCGで描かれる豊富なHシーン
- 簡単なマウス操作で手軽に楽しめるRPGシステム
- 周回中に明かされる裏話のおかげで、シーン回収に作業感がでない
それぞれのポイントを順に説明していきます。
王道で熱いストーリー
物語の始まりは、レナリスの故郷であるイーリス村が焼き払われるシーンからスタートします。主人公レナリスは、修道女として穏やかな生活を送っていました。しかし、ある日、人族、魔族、エルフ族の不可侵条約を結ぶ儀式に人族の代表として選ばれた彼女が、約束の地であるレッドリバーへ訪れると魔族から恐るべき真相が語られます。失意の中で人族への侵略が開始され、魔族と人族の戦争が始まるのです...
絶望の中、なんとか戦火を逃れたレナリスでしたが、奴隷商に捕まり、奴隷として売られてしまいます。売○婦として生きるかたわら、剣の腕を磨き、やがて脳筋な女英雄へと成り上がるというお話です。
序盤はJRPGらしい王道展開が続くかと思いきや、急に売○婦編が始まり、少し驚かされました。しかし、この売○婦編では豊富なHシーンが見どころで、凌○シーン以外にも売○によるシーンが満載です。もちろん、敗北による凌○シーンも抜かりなく描かれています。
ここまでではまだ本作の熱い展開が伝わりにくいかもしれませんが、売○婦編を終えた後のストーリーは圧巻です。レナリスは、故郷を取り戻すという強い意志を胸に、孤独に戦い続けながらも、各地で個性豊かなキャラクターたちと交流しつつ、英雄として奮闘する姿が描かれます。この部分こそが、本作の王道シナリオの真骨頂で、まさに手に汗握る展開でした。
ストーリー自体は戦争がテーマであり、全体的に重厚感のある内容ですが、仲間たちにはコミカルなキャラクターも多く登場するため、プレイ中に重苦しくなりすぎることはありません。
涙あり、笑いありの熱いシナリオが展開されるため、プレイするごとにどんどん物語に引き込まれてしまうでしょう。
アリスソフトの「ランス3」が好きな人には、特に刺さる内容でしょう。
魅力的な女主人公とサブキャラクターたち
本作のキャラクターたちは非常に魅力的です。
まずは主人公のレナリス。物語の序盤では、素朴で健気な田舎娘として描かれます。彼女は、過酷な環境の中でも挫けず、常に自分のやるべきことを見つけて努力する姿が印象的で、プレイヤーとしてどんどん好きになっていく努力家タイプの主人公でした。
レナリスは徐々にHシーンにも積極的になっていくものの、バッドエンド以外では完全に堕ちきらないという絶妙なバランスが取られており、そこも彼女の魅力の一つです。
また、彼女のコミカルな部分も時折見られるため、シナリオが暗くなりすぎないのも彼女の存在のおかげです。物語が進むにつれて、彼女が強くなり、脳筋キャラとして成長していく様子も面白いです。
加えて、主人公以外のキャラクターも非常に魅力的です。例えば、売○婦編で彼女を助けてくれる先輩嬢のヴィオラちゃんや、やたらかっこいい売○宿の経営者であるマダム、そして謎めいた師匠など、序盤から個性的で魅力的なキャラクターが次々と登場します。
さらに、中盤から終盤にかけて登場するキャラクターたちも、みんな可愛くてかっこいい魅力的なキャラばかりでした。サブキャラクターに対してもHシーンが用意されているので、もしレナリス以外にお気に入りのキャラクターができても楽しめる点が素晴らしいです。
もちろん、主人公であるレナリスも非常に魅力的な性格なので、サブキャラに心惹かれつつも、最も多くのシーンを持つ彼女を好きにならざるを得ません。シーンが少ないサブキャラも愛しつつ、レナリスがやっぱり一番というバランスの取れたキャラクター設定が本作の魅力のひとつです。
高クオリティなCGで描かれる豊富なHシーン
本作のHシーンにおけるCGは、非常にクオリティが高いです。商業作品に匹敵するほど美麗なイラストが特徴で、各シーンには差分がしっかり用意されており、長めのシーンでも視覚的に飽きることなく楽しめる作りになっています。
さらに、ただ美しいだけではなく、凌○シーンの泥臭さや迫力もしっかりと表現されており、見た目の美しさと実用性を兼ね備えたCGが本作の魅力です。ハートが飛ぶなどのエフェクトも登場しますが、主張しすぎず、絶妙にイラストに彩りを添えている点が秀逸です。
ボイスに関しては、戦闘ボイスのみでHシーンには音声がありません。これに関しては好みが分かれる部分ですが、その分、テキストが非常にエロく描かれているため、CGとテキストの高いクオリティによって、ボイスがなくてもほとんど気にならないように作られています。エロボイスが苦手な方には、特におすすめしやすいゲームと言えるでしょう。
また、Hシーンの数やシチュエーションも非常に豊富で、一部のイベントには段階があり、少しずつ堕ちていくレナリスの姿が楽しめる点も本作の魅力です。淫乱度のシステムはないものの、代わりに段階堕ちや媚薬による淫乱シーン差分が充実しており、非常に満足度の高い作りです。
媚薬は単なる淫乱シーンのアイテムかと思いきや、侵食度が設定されており、侵食度が高くなると媚薬エンドに到達するという新鮮な要素が加わっています。
シチュエーションに関しては、凌○や売○がメインとなりますが、媚薬による自慰や中毒エンド、踊り子のシーンやセクハラなど、多彩なシチュエーションが用意されています。各章ごとに様々なエロシーンが登場するため、エロのバリエーションも豊富で飽きることなく楽しめるのが良い点です。
簡単なマウス操作で手軽に楽しめるRPGシステム
本作はコマンド選択式のRPGですが、一般的なJRPGとは少し異なる独自のシステムが採用されています。
エロゲではよく見かける、ノンフィールド形式のシステムを取り入れており、マップに配置されたコマを選び、その場で戦闘やアイテム取得などのイベントが発生する形です。近年の商業作品では「ドーナドーナ」に近いシステムと言えるでしょう。
また、マップ探索も戦闘もマウス操作だけで簡単にプレイできるため、気軽に楽しめるのが特徴です↓
戦闘に関してはやや単調な部分もあるものの、逆に言えば「エロゲでは戦闘が面倒だ」と感じる人でも楽しめる仕様となっており、一長一短といったところです。レベル上げもそれほど必要なく、各マップの敵をしっかり倒していけば十分進められるバランスです。
全体的に、シナリオやエロシーンの進行を邪魔しない程度に楽しめるゲーム性に仕上がっているのが魅力的です。
周回中に明かされる裏話のおかげで、シーン回収に作業感がでない
本作では、一度のプレイで全てのシーンを回収するのは少し難しいです。章ごとに回収できるシーンが異なるため、シナリオを進めるだけでは一部のシーンを見逃してしまうことがあります。
そこで周回プレイが必要になるのですが、「レナリスサーガ」の周回プレイは作業感がありません。
周回の特典として、序盤での経験値獲得量が大幅に増えます。レベルやアイテムの引き継ぎはありませんが、序盤のレベル上げがスムーズに進むため、戦闘が楽になる設計です。序盤の戦闘さえしっかりこなせば、二周目以降はどんどん楽に進められます。
さらに、二周目以降には裏話が追加され、これにより物語の理解がより深まるという面白さがあります。この裏話のおかげで、周回でのシーン回収がただの作業に感じないのがポイントです。
とはいえ、二周目をプレイしなくてもシナリオの全体像は理解できます。裏話は「その頃、別の場所ではこんなことが起きていた」といった補足的な内容なので、見逃しても物語の核心部分には影響がありません。
二周目が必須になりすぎない絶妙なバランスが、この作品の魅力の一つです。
まとめ
「レナリスサーガ」は、RPGとして見るとやや物足りなさを感じる部分もあるものの、エロゲとして考えれば全体的に非常に高いクオリティを誇る作品です。プレイ時間は初回クリアで約20時間から30時間ほど。Hシーンも各章に散りばめられているため、シナリオもHシーンも飽きることなく楽しめるのが嬉しいところです。
さらに、クリア後もこの世界にもっと浸りたいと感じるほど、シナリオの完成度が際立っています。硬派な世界観で描かれる戦争劇や、彼女の成長物語はエロゲらしいダークでありながらもコミカルな要素が融合し、存分に楽しめる内容になっています。
特にHシーンのクオリティが非常に高く、美麗なCGとエロいテキストが合わさることで、シーンを見ているだけで気分が盛り上がること間違いなしです。
面白いシナリオを楽しみながら、凌○や段階エロをたっぷり味わいたい方には、ぜひおすすめしたい同人ゲームでした。
| 販売日 | 2019年12月24日 |
| シリーズ名 | エルティターナル・シリーズ |
| 作者/サークル | 金澤カナタ |
| シナリオ | 衛市景 |
| イラスト | 羽浦明寿 |
| 声優 | 西田光 |
| 音楽 | 華飯 |
| ジャンル | 男主人公 逆転無し お姉さん 風俗/ソープ ファンタジー おねショタ 逆レ 男性受け |
本記事の内容は以上です。