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【レビュー】終のステラは面白い?遊んだ感想【ネタバレなし】

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ゲーム レビュー
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Keyのロープライス作品『ついのステラ』が2022/09/30に発売されました。人気イラストレーターのSWAV氏が描くCGが美しく、機械群に支配された世界という設定に惹かれたので遊んでみました。

9時間ほどでクリアしたので、記憶が新鮮なうちに感想を書いていきます。(面白さを損なうネタバレはしないので、購入の参考にしていただければ幸いです)

※世界観的に、やらないとやられる世界なので、人を殺めたりするシーンがあります。他にも血や死骸、差別などの描写があるので、苦手な方は注意です

あらすじ

公式の紹介文を引用しながらプロローグを解説していきます。

地球が、すでに人類の世界ではなくなってから久しい。
世界はシンギュラリティを起こした機械群に支配され、人々はその片隅で、息を潜めて生き長らえていた。(引用元:DMM)

シンギュラリティというのは『AIの知能が人類を超える技術的特異点』のことで、我々の世界では2045年にそれが起こると予測されています。↓本作ではこんなバケモノ等に支配されいます。

画像出典:DMM

運び屋‘‘ジュード’’の元に、依頼が舞い込む。
それはシンギュラリティ機械群の影響を受けない、 少女型アンドロイド‘‘フィリア’’を輸送して欲しいというものだった。(引用元:DMM)

運び屋というのは、コミュニティ間を旅して、物品や知識を取り引きしたり、遺跡を調査して、技術や機材を回収したりする危険な職業

主人公ジュードに依頼したのは、57代イーストグラント公爵という老人技術者で、少女型アンドロイドがあれば世界を救えるというもの。一財産となる報酬が貰えるということで受けることに。

探索中、カプセルの中に外見年齢12歳前後の女の子が。これが公爵が求めていたAe型アンドロイドであることが分かり、少女は「名前が欲しい」と言うのでフィリアと名付けます。

画像出典:DMM

我々が想像する何でもできるアンドロイドとは違い、自我があり、お腹も空くし眠くなります。言葉は話せますが、自分が何者なのかという記憶が一切なく。分かるのは『人間になりたい』ということだけ。純粋無垢な感じが可愛かったです。

ここからジュードとフィリアの旅が始まるのですが、ジュードは最後までフィリアに思い入れを持たずに、公爵に引き渡せるのか、フィリアは人間になれるのか、地球は救われるのか。これらの願いは両立するのか。注目です。

キャラクター紹介

キャラクター性格・夢

フィリア
cv.指出毬亜
  • 記憶がない心を持ったアンドロイドの少女。
  • 博愛主義的な考えをする。
  • 夢:人間になれる場所に行きたい。人間になれたら多分みんな救われるの。たぶん。

ジュード・グレイ
cv.木村良平
  • 運び屋(武装技術者)、常に身の安全を優先する、冷徹なリアティスト。
  • 夢:万を超える住人が暮らす科学都市の長になる。

ウィレム・グロウナー
cv.郷田ほづみ
  • 老人技術者、最初から怪しい。ジュードにフィリアの回収を依頼する。
  • 夢:人類の復興

デリラ
cv.花守ゆみり
  • フィリアと同じアンドロイドの少女。片足を失っている。
  • 夢:父のもとへ戻りたい

公式的にはこの4人ですが、物語の8割はフィリアとジュードの2人で進行していきます。

良かったところ

  1. 主人公にもボイスがある
  2. 音楽が美しい
  3. ギャグ路線に行かず、シリアスを貫き通した
  4. 心の変化、キャラの成長を感じられる
  5. 最後の最後まで、公爵がいい奴なのか悪い人なのかが分からないドキドキ感

美少女ゲームだと主人公に声が入ってないことが多いですが、本作にはボイスがありました。フォロワー100万人超えの人気声優 木村良平さんが声を担当しており、怒鳴りの演技が神がかってました。

ゲーム内BGM、挿入歌なども素晴らしく、軽快なBGMのときには音に遊びがあるのでイヤホン必須です。効果音にも力を入れていて、グレネード弾を撃った時の音の広がりや、キャンプを張るときの紐をキュッと締める音などがリアルすぎて鳥肌が立ちました。

また、ギャグに思いっきり振ってないのが良かったです。フィリアの無邪気さ・可愛さでクスっと笑える感じ。たとえば、ジュードがアンドロイドであるフィリアに対して「食料がなくても行動できるか確かめたいから飯は出さない」的なことを言い出すと、フィリアが目をウルウルさせて「ぇ…」とショックを受けているシーンなど、表情がたまらなく可愛い…

フィリアは目覚めた時に、世界について何も理解していない状態だったので、旅を通して学び・成長していく姿も非常に楽しめました。主人公であるジュード自信も”過去の経験”から闇を抱えてる人物なので、フィリアと旅をして、どう感情が動くのかなど、注目することだらけです。

総評・まとめ

総評としては80点です。泣きゲーで有名なKey作品なので、もちろん最後はボロくそ泣きましたが、ラストが賛否で分かれると思います。ノベルゲーの醍醐味であるルート分岐がなく一方通行だったのと、私の好きな終わり方ではなかったという我儘な理由で20点引かせていただきました。

ハッピーかバッドエンドかは言いませんが、終わった後の喪失感はハンパないので、次の日が休みの日にクリアするのがおすすめ( ´∀` )

パッケージ版は特典が付いて5000円くらいするので、本編だけ遊びたい方は2000円で買えるダウンロード版がおすすめです。

終のステラ 詳細

配信開始日2022/09/30
対応OSWindows 11/10/8.1
ジャンルキネティックノベル
初回限定版¥5,280(税込)
豪華限定版¥10,780(税込)
ダウンロード版¥1,980(税込)
イラスト・アート監修SWAV
シナリオ田中ロミオ
メカニックデザインからます
BGMIce
背景歯車ラプト、 出雲寺ぜんすけ、 ユウキナオヒロ、 J.タネダ、 株式会社 Creative Freaks
ディレクター佐雪隼
プロデューサー丘野塔也

OPテーマは「breath of stella」で歌い手の相宮零あいみやぜろさんが歌唱されています。透き通った力強い歌声が素敵すぎます。

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