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棒銀って強い?超基本的な攻め方から狙いまでを分かりやすく解説!

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戦法 将棋
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こんにちは!

『将棋でおすすめの戦法ってなに?』と疑問に思ったとき、何かと勧められるのが棒銀戦法です。もしかしたら、この記事を読んでいるあなたも誰かに棒銀戦法をすすめられたんじゃありませんか?

実際、棒銀はめっちゃ強いですよ!

私も初心者のころ初めて覚えた戦法が棒銀でしたからね。そして棒銀だけを使い続けて、昨年にはアマチュア二段を認定されました!ここまで来れたのは棒銀があったからです。

棒銀は本当に攻撃的な戦法で扱いやすいので、今回はぜひ覚えていってくださいね!

棒銀とは

2筋(右から2番目の列)から歩・銀・飛車で攻める戦法

至って単純な作戦です。単純な作戦なのに受けづらいため、相手からしたらかなり厄介な戦法でもあるんですね。

ちなみに「ひふみん」こと加藤一二三九段の得意戦法でもあります。

 

棒銀の狙い

画像は棒銀成功後の局面です。

私が考える中での答えですが、

ねらい・飛車先の突破

・歩の交換

・銀の交換

・相手の守りを薄くする

・桂馬を活用しやすくする

・飛車を好きな位置に移動する

こんな感じで沢山あるんですね。細かい説明は長くなってしまうので省きますが、相手陣の守りが薄くなったのは気分的に楽になります。

持ち駒も増えるため、手の選択肢が増えて戦いやすくなるんですね。

 

攻め方

まず、下準備としてこの局面にすることだけを考えて駒を動かして下さい。2筋の歩を二回突いて、右の銀を2六まで進めます。これが棒銀戦法の構えになります。

棒銀の下準備ができたら、ここから攻めていきます。

実は棒銀には右に銀が出て攻めるパターンと、左に銀が出て攻めるパターンの2通りあるんです。局面によってどちらに出るといいなどありますが、初心者の内は細かいことは考えなくていいです。

今回は左から銀が出て攻めるパターンを解説します。

 

実践ではスムーズに銀が5段目に出て攻めれるなんてことはほとんどありません。画像のように相手が歩を使って銀が進出できないようにしてきます。

ここで左から銀が出て攻めるには3筋の歩と協力するのがいいでしょう。

 

具体的にはこのように歩を突き捨てて攻めていきます。相手がこの歩を取ったら銀が出れますよね?これで攻めが成功します。

ポイント銀を5段目に出すことを常に意識する。

 

棒銀と相性のいい囲い

棒銀で攻めることも大事ですが、将棋で一番重要なことは負けないことなので、囲いと呼ばれる王様を守るためのお家を作る必要があります。

個人的におすすめな囲いが、

おすすめの囲い・相手も居飛車の時は矢倉囲い

・相手が振り飛車の時は舟囲い左美濃囲い

これが矢倉囲いです。上からの攻めに非常に強いですが、横からの攻めにはめっぽう弱いので、飛車は渡さないように戦うのがコツです。

 

これが左美濃囲いです。横からの攻めにはめちゃくちゃ強いですが、上からの攻めには脆いため、角など交換するときには注意が必要です。

相手の動きを見ながら囲いを選択することが何よりも大切なので、序盤は慎重にいきましょうね!

 

さらに上を目指したい人

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今回の『棒銀戦法-基礎編』では左辺から攻める棒銀を解説しましたが、こちらの記事では少しレベルの高い右辺から攻める棒銀を解説しています。こちらの記事の内容を理解して、実践で使えると勝率がぐんっと上がるはずです。

さらに、棒銀の練習方法や受け方など書いてあるので読んでみて下さい。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

コメント

  1. ペー より:

    こんにちは。大変参考になる記事でした。ありがとうございます。私は現在ウォーズ2級で、なかなか1級に昇級できずにいます。何か得意戦法を身に付けた方がいいかもしれないと思い、棒銀に勉強範囲を絞ることを検討しています。そこで質問なのですが、毎局棒銀で指すというのは可能なのでしょうか。棒銀だけでアマ2段になられたとのことですが、例えば先手の時に初手から▲76歩△34歩と進んだら横歩取りになってしまい、棒銀にできないかと思います。初手から角道を開けずに飛車先を2回突いて銀を前に進めて行けば、相手が棒銀をしてきた場合を除き、棒銀にできるということでしょうか。もしよければ、ご意見聞かせて頂けますと幸いです。よろしくお願いいたします。

    • ひなさんひなさん より:

      コメントありがとうございます。

      >>>毎局棒銀で指すというのは可能なのでしょうか。

      A→工夫をすれば可能です。

      >>>初手から角道を開けずに飛車先を2回突いて銀を前に進めていけば、棒銀にできる?

      A→おっしゃる通りです!

      まず、ぺーさんがおっしゃるように、初手から▲76歩△34歩▲26歩△84歩と進むと横歩取りになってしまいますが、3手目を▲26歩ではなく▲66歩として矢倉模様にします。これで序盤から激しい戦いになることはなくなり、じっくり棒銀の準備が進められますね。(時間があれば横歩取りの勉強もすることをおすすめします)

      ただし、棒銀を使わない方がいい局面もあります。

      それは、相手が自分よりもはやく攻めてきた・攻めてきそうな時です。

      現代将棋では銀で攻めるよりも、桂馬で攻める将棋が増えてきており、攻めのスピードがどんどん上がってきています。

      銀が4段・5段目まで上がれたのに、先に戦いを仕掛けられてしまうと、いきなり中盤戦になってしまうこともあります。

      中盤戦は駒が激しくぶつかり合って、棒銀をしてる暇がありません。そして、5段目まで上がっていた銀が全く仕事をせず、そのまま終局…という状況が多々あります。

      なので、相手の攻めが早いときは、無理に棒銀はせず、その銀を受けに回してカウンターを狙うなどした方がいいでしょう。(実戦を積んで慣れてください!)

      • ペー より:

        丁寧に返信して頂き、ありがとうございます。参考になりました。
        桂馬で素早く攻める手が増えているんですね。私とマッチングする相手にはそこまで高度な技を使って来る人はいないようですが、もしやられたら、気をつけるようにしたいと思います。
        それにしても何百年も指され続けているのにいまだに戦法が進化しているのは驚きですね。それだけ奥が深いのだから、私がちょっと勉強した程度では訳が分からないのは当然かも知れませんw
        頂いた助言を参考に、気長に勉強して行きたいと思います。ありがとうございました。