初段の取り方、初段になるまでに必要な知識、勉強方法がしりたい…
今回は『最短でアマチュア初段になる方法』を解説します。
私の将棋歴は3年ほどですが、昨年、千駄ヶ谷の将棋会館でアマチュア二段を認定されました。(飛び級したので初段の認定証はないです)
色々な勉強法を取り入れ、失敗を重ねての二段です。なので、この勉強法はいいよ~これはあまり効果ないよ~ということは教えられると思うので、よろしければ参考にしてください。
初段を目指す上でやっておくべき一覧がこちら
初段になるために・得意戦法を決める
・棋譜並べ(序盤強化)
・手筋の勉強(中盤強化)
・詰将棋をやる(先を読む力、終盤強化)
・実戦(経験を積む)
ひとつずつ具体的な勉強法を解説していきます。
得意戦法を決める
まずは使いたい戦法を決めましょう。これを決めないで色んな戦法に手を出していると、成長に遅れがでます。
実際に私は得意戦法を決めないで、色んな戦法に浮気しまくった挙句、痛い目をみました。
最短で初段になりたい人にオススメな戦法は三間飛車や四間飛車、中飛車と言った、いわゆる振り飛車です。居飛車よりは習得難易度は低いと思います。
振り飛車がオススメな理由・美濃囲いに組める
・局面の状況を整理しやすい
・上達が早い
何と言っても美濃囲いに組むことができるのが一番の強みです。
短手数で組める・守りが堅い・覚えやすいの三拍子がそろっています。
そして、振り飛車を使うと盤面の左側が攻め、盤面の右側が守りとハッキリ分けられているので、局面の整理がしやすいのもメリットの一つだと思っています。(相手も振り飛車のときは例外ですが…)
こちらの記事の内容です。
序盤・中盤・終盤を鍛える
「初段になりたい」というよりも、強くなりたければ序盤・中盤・終盤それぞれをバランスよく鍛える必要があります。
序盤・中盤・終盤はそれぞれ勉強法も違ってくるので、私のやり方を参考にしてみて下さい。
序盤の勉強法
序盤はプロ棋士の棋譜を並べて学びましょう。とくに、自分の得意戦法とマッチしてるプロ棋士の棋譜で勉強すると効果絶大です。
プロ棋士の棋譜の序盤を並べることで、正確な駒組を覚えることができます。この練習法を取り入れれば、簡単には序盤から差をつけられることがなくなるのでオススメです。
しかし、ただ単に並べるのではなく、この手はどういう意味なのかをしっかり考えながら並べることが大切です!
プロの棋譜が公開されているサイトがあるので載せておきます。将棋盤を持っていたら、実際に並べてみましょう。将棋盤がなければ、棋譜を見るだけでも問題ありません。
中盤の勉強法
正直、将棋において中盤が最も難しいのですが、
中盤を指しこなすには手筋を沢山覚える必要があります。
手筋を説明するのは難しいですが…局面を有利に進めるために先人たちが編み出した公式のようなものです。ほら、難しい数学の問題を解こうとするとき、公式を知ってないと正解にはたどり着けませんよね?
将棋も同じで、難しい局面を打開するには手筋知ってないとダメなんです。将棋って実は知識勝負みたいなところがあるので頑張って覚えましょう。
ネットで「将棋の手筋」と調べてもらえれば沢山出てきます。YouTubeで解説してくれてる人もいるので参考になるかと思います。
金銭的に余裕のある方なら棋書を購入するのも一つの手です。
こちら永世七冠を達成した羽生善治先生の手筋本なのですが、良くまとめられており、初心者から上級者まで使える良質な棋書となっています。
一応レビュー記事も書いておいたので、暇があればぜひ一度読んでみて下さい。
終盤の勉強法
終盤はもう、ひたすら詰将棋の勉強でいいと思います。
詰将棋のメリットは『先を読む力が身につく』ことです。先を読む力は序盤でも中盤でも活かせるので、優先的に詰将棋は取り入れていきましょう。
私も詰将棋のおかげでここまで強くなれたと言っても過言ではありませんから。
そして、詰将棋なら通学・通勤中の電車の中でも勉強できるので、詰将棋のアプリを入れたり、本を買ったりして勉強していきましょう。
アプリならこれ一択でしょう。非常に難しいのでまずは1手詰から解くことをオススメします。少しずつレベルアップしていきましょう!(解答を見るのに動画広告を視聴しないといけないのが不便…)
こちらも紹介記事を書いているので、よろしければ読んでみて下さい。
初心者におすすめの詰将棋本
こちらは私も使ってた詰将棋本です。上で紹介したアプリよりは簡単ですが、実践で現れそうな詰将棋が沢山詰まっているため、アプリが難しいと感じたら購入してみるのをおすすめします。
詰将棋は最低でも5手詰まで解けるようになれば、終盤は申しぶんないので頑張ってください!
実戦で勉強
上記で話した勉強法をやりながら、実践も並行して毎日やってください。たくさん経験して、たくさん負けることで将棋は強くなっていきますからね。
ぴよ将棋のいいところ・コンピュータのレベルが幅広い
・検討機能がある
・棋譜解析ができる
・形勢判断グラフがある
・棋譜が保存できる
・かわいい
コンピュータのレベルが15級~6段まであるので、自分にあったレベルで対局していきましょう。
目指すは打倒初段!!
また、検討機能があるので、どうしても次の手が分からないときはこれを活用しましょう。候補手を教えてくれます。
そして、棋譜解析機能を使って、どこが悪かったのかをしっかり確認することも大切です。
詳しいぴよ将棋の解説はこちらの記事
初段になるのに必要な期間は?
上記の練習法で最短でも3カ月あれば初段レベルに到達します。
いきなりすべての勉強方法を試せ、とは言いません。詰将棋だけでもかなり力が付くので、自分のペースで勉強してみてください。
最後にひとつ、加藤一二三九段がテレビの取材で素晴らしいお言葉を残していたので紹介します。
「歌の音痴はいても、将棋音痴はいません。」
将棋は努力が報われるスポーツなので、辛くてもあきらめずに頑張りましょう。
棋書が読み放題!
コメント