✓当ブログのコンテンツには広告を含むことがあります

【将棋初心者向け】四間飛車の組み方から戦い方までを超分かりやすく解説

戦法
戦法 将棋
この記事は約6分で読めます。

こんにちは!

今回は初心者にオススメの戦法である四間飛車について書いていきます。

この記事を読むメリット

・四間飛車の駒組が分かる

・四間飛車の戦い方が覚えられる

・角をうまく使う方法が分かる

・ちょっとした手筋が覚えられる

・オススメ棋書が分かる

・今日から四間飛車を使える!

プロ、アマ問わず大人気の戦法で「振り飛車の王様」と言われています。プロ棋士だと藤井猛九段や菅井竜也王位、久保利明王将、鈴木大介九段が好んでよく指していますよね。

私も初めて覚えた戦法が四間飛車でした、四間飛車は他の戦法に比べて覚えることが少ないので、今日からでも四間飛車を使えるようになるでしょう!

組み方

自陣の左から4番目の筋に飛車をビューーーン!と動かすと四間飛車になります。

はい!簡単!とはいきません。

初手から四間飛車の形に決めてしまうのは素人臭いです。将棋には定跡といって、しっかりした陣形の作り方があるので覚える必要があります。

 


理想はこの形です。将棋の強い人は考えなくても勝手にこの形を作れるものなので、この形にするための手順を見てみましょう。

 


手順は画像の番号の通りです、なぜこの順番なのか詳しく解説していきます。

①角道を開けることにより角を使いやすくしています。はじめに飛車を動かすよりは相手に居飛車なのか振り飛車なのか予測しづらい手を指しましょう。

将棋には相性というものがあり、この戦法にはこの囲いが有効なんてことがあるので、焦らしていくことが大切です。初手から心理戦は始まっているのです。

②角道を止めることにより相手からの角交換を防いでいます。角換わり系の将棋はとても激しい展開になりやすく、1手間違えるだけであっという間に負けるなんてことはざらです。

なので、初心者のうちは角道を止めてじっくりした将棋を目指していくことが大切です。

③飛車を6筋に振る、ここでようやく四間飛車にします。あとの展開は美濃囲いに王様を囲って戦いに備えていく流れとなります。

【将棋】初心者には美濃囲いがオススメの4つの理由!
こんにちは!将棋で大事なことはまず自分の王将を取られないようにすること。そこで王将を取られないようにするために自玉を囲うということをします。囲いには種類がたくさんあり、形や囲い方を覚えなければなりません。将棋を始めたばかりの初心者さんには難

戦い方

四間飛車の駒組を覚えたところで戦い方の説明です。

はっきり言って、こちら側から攻めることはありません。

振り飛車はある意味「待ちの戦法」とも言われています。正直、こちら側から攻めるのには向かない戦法です。ではどうやって戦うのかというと、戦いの起こりそうな筋に飛車を動かして相手が攻めてくるのを気長に待ち、カウンターを狙うのがセオリーとされています。

 


例として相手が棒銀で攻めてきて、次に75歩と突いて攻めようとしてくるとします。

 


相手が△75歩として攻めてこようとしているので、戦いの起こりそうな所にすかさず78飛車と回りましょう。

 


△75歩と攻めてきたら▲同歩と取りたくなりますが、ちょっと待ってください。▲同歩△同銀とされて相手の棒銀が成功してしまいます。

こちらは相手の銀を5段目に出させないことを考えながら指していくのが四間飛車の戦い方です。

 


よってここは▲同歩とせず、他の手を指して相手に△76歩と指させます。相手が△76歩と指したら▲同銀とすれば互角のまま局面を進めることが可能となり、これが四間飛車の理想的な戦い方になります。

所詮は私たちはプロではないので、そんなことは関係なく隙があると思ったら積極的に攻めて ゴリゴリ押して戦うのもいいと個人的には思ったりしています(笑)

 

 

そして初心者あるあるで、

四間飛車から美濃囲いまで組めたけど、ここからどうすればいいの

となりがちですが、やはり四間飛車を使う上で重要なことは「とにかく待つ」ということなので、自陣を広げて美濃囲いの進化系である高美濃囲いから銀冠を目指すといいでしょう。

>>>四間飛車で美濃囲いから銀冠への棋譜

 

ちなみに銀冠はこの形のことです。

すごく強い囲いなので覚えておきましょう。

 

角の使い方


相手の85歩に対して、有力な手はどれでしょう。

飛車先を突破されたくないので、▲77角か▲77銀が候補にあげられます。

 


ここでは▲77角の方をおすすめします。▲77銀にしてしまうと角が使いづらくなりますし攻め駒である銀が77から動けなくなるからです。

角を77に配置すると、守りにも使えて攻めにも使えるので一石二鳥!

△85歩には▲77角と覚えよう!

 

覚えておきたい手筋


振り飛車を指すうえで覚えておきたい手筋をひとつ紹介します。

左の香車を1つ上にポンと上がるだけでオッケーです!

一見地味な手ですが、奥が深いんですよこれ。


この手は相手がいずれ△99角成としてくる手を読んだ上に指した手で、角成のついでで香車を取られるのを防いでいます。相手からしたらあまり気持ちよくないです(笑)

こう言った手も振り飛車ならではの手なので、指す手に困ったときは指してみましょう。

上記でも貼りましたが「四間飛車で美濃囲いから銀冠への棋譜」より香車上がりが上手く決まっているので、よかったら確認してみて下さい。

 

四間飛車オススメ上達本

インターネット上にある情報だけでは棋力は向上しません。そこでおすすめするのがプロ棋士が書いた棋書で勉強することです。

 

四間飛車上達法 (最強将棋レクチャーブックス)

四間飛車上達法 (最強将棋レクチャーブックス)

藤井猛
1,540円(04/18 22:18時点)
Amazonの情報を掲載しています

四間飛車を勉強するならこの本一択でしょう。

こちらは四間飛車のスペシャリストである、藤井猛九段が書いた棋書です。初心者から上級者まで使える本で、一回読んだら終わり….ではなく繰り返し読めるのがこの本の特徴です。

初心者のときに一回読む….上達して初段になったときにもう一度読む…とすることで、初心者のときには気付かなかった四間飛車の指しこなし方など分かり、理解が深まります。

レビューを見てみると初心者の方が将棋本のなかでトップクラスに読みやすかった!と評価がとても高く、意外と受けの難しい棒銀の対処法も学べるため非常にいいですよ。

 

合わせて覚えたい戦法

今回は昔から指されているノーマル四間飛車を解説しました、もっと激しい攻撃的な四間飛車をやりたい方に向けて角交換四間飛車をおすすめします。現代の将棋ではじっくりした将棋よりも短期決戦の激しい将棋が好まれるので覚えておきましょう。

そして、振り飛車の天敵である居飛車穴熊戦法に対して有効な藤井システムも覚えておくと戦略の幅が広がって、将棋が楽しくなります(^▽^)/

最後まで読んで下さりありがとうございました。

コメント

  1. さばかんの産みの親 より:

    龍角散のど飴ワロタ