こんにちは!
久しぶりに「もこう先生」が将棋の動画を投稿したので、棋譜添削していきます。記事内で「もこう先生」が強くなる方法も解説してるので、ご本人が見ていたら参考にしてください。

ちなみに、前回の記事がこちら
そして、今回の対局は先手がもこうEX、後手がもこう先生での平手です。(平手=ハンデなし)
棋譜添削
先に棋譜全体の評価値を確認しましょう。もこう先生が後手なので、折れ線グラフが下に行くほどもこう先生の優勢という意味になります。
グラフから読み取れることは、序盤はもこう先生がリードしていましたが、中盤以降劣勢になり、そのまま押し切られたのが分かります。
添削1:飛車の利きを利用する
12手目に指した△3二銀、どういった意図で指した手か分かりませんが悪手です。
空いた2二のスペースに飛車を成り込まれてしまい、いきなり自陣が危なくなってしまいます。
よって、飛車成りを防ぐために△2二銀を推奨します。
▲同飛と銀が取られそうですが、自陣の飛車が銀を守っているので、相手の飛車を逆に取ることができます。
もう一つの候補手として、△2二飛車で相手の飛車にぶつける手も面白そうですね。これで飛車交換をして激しい戦いに持ち込むことも可能でした。
添削2:歩は引いて打つ
32手目に指した△5二歩打
相手が▲5二歩成としてくるのを防ごうとしたんでしょうが、防げてませんよ?
結局、相手が5二の歩を取りながら歩が成れるので、意味の無い手でした。
ここでは、ひとつ引いて△5一歩打とするのが良さそうです。これなら相手が歩を成ってきても△同歩で取り返せます。
相手の手駒を見ると、歩しかないので攻めることが難しいです。
なので、この△5一歩打さえ指せていれば、リードをキープしつつ戦えたでしょう。
添削3:遊び駒を活用する
52手目△5二飛
相手の馬が王手をしてきたので、王手を防ぐために使えてなかった飛車を活用しました。
が、
本局の進行と同じように▲同歩と取られてしまうので、この飛車の受けは全く意味がありません。
ここは△6七同銀と、遊んでいる銀を活用する手が好手だったでしょう。馬を取りつつ、銀が次の飛車取りになっているので好調です。
添削は以上です。
もこうは既に負けてた!?
色々検討すると、実はこの局面で既にもこう先生の負けは確定していました。てか詰んでました。
これが詰みの局面です。
手順を言うと、▲同歩成り△7二玉▲6二飛車打△同銀▲同と金△同玉▲5三金打ち△7二玉▲6一馬△8二玉▲7一銀打△9二玉▲8二金打までの分かり易い13手詰です。
もこう先生が強くなるには
今回の対局を振り返ると、所々で2手先の展開が読めてない印象を受けました。
もこう先生は相手の指し手の意味を理解することは出来ているので、後は先を読む力を付ければ相当伸びるはずです。
将棋って実は相手と戦っているように見えて自分と戦っているんです。

俺がこう指したら、相手はこの手で返して来る…それに対してこう指すと、相手はこう指してくる…
と、互いが色んな変化を読んでいき、その読みのまさった方が勝つんです。(説明下手ですみません)
読みの力を養うためには「詰将棋」の練習を取り入れることが1番手っ取り早いです。
正解が1通りしかないので、正確な読みができるようになるでしょう。
もこう先生の実力だったら1手詰めの詰将棋は簡単だと思うので、3手詰めの詰将棋を解くと良いでしょう。そして、将棋の魅力は攻めだけでなく守りも魅力のひとつなので、「囲い」と呼ばれるものを覚えると尚良いでしょう。
囲いを作ることで、王さまの生存率が飛躍的に上がり、負けづらくなります。
もこう先生の疑問に答える
もこう「分岐何個あるんだろ、このゲーム」
A.将棋での局面の変化は10の220乗通り存在すると言われています。10×200通りではなく10^220通りなので、とんでもない数です。もう将棋の盤上は宇宙と言ってもいいレベルでしょう。
もこう先生の間違い
「もこうの藤井七段を凌駕するうち筋」
という動画タイトルから既に間違い?です。
打ち筋って言葉は麻雀でしか聞いたことないので、将棋用語ではないです。
打ち筋を将棋用語で言い換えるなら「指し回し」とかですかねぇ、、、
そして、駒の香車を「けいしゃ」と言ってましたが、正しい読み方は「きょうしゃ」です。
もこう先生は駒の名前から覚え直した方が良さそうです。
手が疲れてきたので今回はここまでとします。最後まで閲覧ありがとうございました。
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